アリス’BABY     

<出産>
アリスが交配をしたのは9月の15日、16日なので、予定日は11月14日でした。
(通常62〜63日くらいで出産ですが、チワワは60日で生まれることが多いらしいです)

予定日を4日後に控えた11日、最終的に頭数や状態を確認する為、お医者様へレントゲンを撮りに行きました。
実はその前日から体温が37.5度を切っていて、ブリーダーさんからは出産まじかなのでは?とお電話をいただいていたので、
念のため、お医者様に行く前に体温を測ると37度。
えーーー出産なの?と思いながらもアリスに出産前に見られる兆候、食欲がなくなる、タオルなどを寝床にかきあつめて巣作りを始めるなどが全くなかったために、
私の体温の測り方がまずかったのだろうと思っていました。(食欲がなくなるというコは実際には少ないらしいです)
でも夕方4時くらいから、アリスが頻繁にトイレに行くようになり、でもおしっこをした形跡がなく、ブリーダーさんにお電話すると、
やっぱり出産間近の兆候。
とりあえず、レントゲンは撮らないとと、熊パパの帰りを待ち、お医者様に行きました。
で、体温を測ってもらうと、38.3度。
「あれ〜?やっぱり私の測り間違い?」と思ったのですが、アリスが頻繁にトイレに行くことをお医者様に伝えました。
やっぱり出産前にはそういう行動をするのだけど、体温も下がってないし、たぶん今週末くらいでしょうと話していると、
レントゲンができあがってきました。
1匹、2匹・・・と数を数えると、あれ?5匹?
アリスのお腹の中には5匹の赤ちゃんがいました。
(5匹のうち1匹は生まれてすぐにお星さまになったので、HP上では4匹と報告していました。詳しい話は別のページで)

どうりで体重の増え方がすごかったはずだわー2.4キロが3.4キロだもんねーと話ながら、家に帰りました。
夕飯を済ませて、新しく購入しなおした体温計でちょっと測ってみようかとアリスを台に乗せ、熱を測りだした直後、
ポタポタと水のようなものが台の上に。
熊パパが「あれ?これ何なん?」と言ったのに対して、私は「体温測るのがイヤやからおしっこ漏らしたん?」と覗いてみると、
またポタポタ・・・
「うわ、これって『破水』って言うんと違うんか」と熊パパが言い、私も先生からまだと言われた後だったので半信半疑ながらも体温計をはずし、
床の上にアリスを降ろしました。
アリスはポタポタと水を落としながら廊下に置いてあったロビンのカドラーの中へ。
「どうしたのー、アリス!」と見に行くと、そこには!
お尻から白い風船をつけたアリスが!
そう、もう第一子を産んでいたのです。
慌てて、紙袋にまとめておいた出産グッズを持ってきて、出産中の注意書きを読み返すと、(読んでいたけど、もう頭の中はパニックで真っ白!)
最初は赤黒い風船がお尻から出てくると書いてあったのです。
でも白いよ!それに赤ちゃんが入ってるよ!
体全体は出ているけれど、膜に包まれたまま、なかなかお尻から切れない袋を、切っていいのかわからなくなり、お医者様に電話。
「先生、生まれましたー!袋をどーすればいいんですかー!」
お医者さまもびっくりだったと思います。
ぜんぜん兆候がなかったんだもの・・・
降りてくるまで、しばらくそのままにということだったので、赤ちゃんが入った膜がぶら下がったまま、10分。
でもだんだん不安になり、もう一度、お医者様へ。
今度は膜を破ってとのことだったので、破ろうとするけれど、なかなか破れない!
私がノロノロとなかなか破らない姿を見て、熊パパが破って赤ちゃんを取り出してくれました。
(だって皮膚を切るような感覚で怖かったんですよぉ)
で、ここからは本などでは母犬が赤ちゃんのヘソの緒を噛み切ってと書いてあるけど、アリス、怖がってしてくれないよー。
やっぱり、私がしないといけないのね、と用意していたタコ糸をオキシドールで消毒し、赤ちゃんのヘソの緒を2cm残して切りました。
で、実際の知識がなく、本からの情報しかなかった私は胎盤側も切ってしまったのでしたー。
本当は胎盤側は切ってしまわないで、ゆっくりひっぱりだすと、後がラクなのにー。
でも始めての出産だと引っ張り出すのは難しいから仕方なかったのかも。

赤ちゃんの体をきれいに拭いて、泣き声を確かめると小さくぴーぴー泣いている。
あ、よかった。
ちゃんと泣いてるよーと喜んでいたら、お医者様に電話していた熊パパから「タオルに巻いて思い切り振って!」と言われ、
「えーちゃんと泣いてるよ。
振るのは仮死状態で生まれてきた時だけど違うの?」と思いながらもフリフリとしてみました。
その弱く振る私の姿を見て、「思い切りって言うてるやん」と熊パパが赤ちゃんを振りはじめました。
と、最初は弱々しく泣いていた声がきゅーんきゅーんと元気な声に変わりました。
仮死状態でなくても口の中の羊水を吐かせる為に振るのださそう。
と、ようやく落ち着き、アリスは?と見て見ると、今度はお尻から赤黒い袋が!!
恐る恐るさわって見るとぷにょぷにょ。
え、なんか順番が違うよ。これって最初出るハズだったやつ?
どうしたらいいのかわからず今度はブリーダーさんの所へ電話。
これも完全に出るまでほおって置いた方がいいとのことで、しばらく様子見。
だけど、やっぱり不安になり、電話の中で「いつでもお手伝いに行きますよ。」と言ってくださっていた言葉に甘えることにし、
HELPのお電話を。
本当に夜中に申し訳なかったです〜(>_<)


道案内をしてくれたチワ友と一緒に2人で夜中に来てくれました。
本当に助かった〜

袋は本で破っていけないと書いてあったのは、やぶると中から赤黒い水がいっぱい出てくるからだったのね。
実際に経験してみないとわからないことがいっぱい。
アリスはなぜか熊パパの膝に乗り、いきもうとするので、熊パパの膝の上にタオルやトイレシートを敷き(これは必需品だった!)、
第二子の出産準備。
あとのことはほとんどブリーダーさんにしていただき、私と熊パパはアリスの背中をさすったり、がんばれーと応援係(^_^;)。
途中、お星様の状態で生まれてきたコがいて、緑色の胎盤もでてきたのであとのコが心配になり、
心音を確かめてもらう為にお医者様へ行きました。
心音を聞きエコーを撮って、赤ちゃんの心臓が動いているのを確かめて、すぐにまた家へ。
帰ってしばらくして後のコ達を生みました。

はじまりは20時50分 最後のコの胎盤を取り出し、すべて終了したのが3時でした。

20時50分  破水 
21時05分  第一子  白♀   140グラム(フラン・幼名ふう)   この後ブリーダーさんとチワ友に来てもらいました。
22時35分  第二子  白♂   125グラム(キルア・幼名てん)
23時00分  第三子  お星さま
24時48分  第四子  レッド♂ 130グラム(だいな・幼名だい) 
2時18分   第五子  レッド♀ 110グラム(ぴあの)

交配して57日目という早産だったのに、みんな大きくしっかりとしたコばかりでした。
お星さまになったコは翌日火葬し、ブリーダーさんのご好意に甘えて所有されていたお墓に一緒に入れていただきました。
家からは車で15分ほどのところです。
まわりを山に囲まれ、とても静かなところで、他の天使になったわんちゃんと一緒に眠っています。

お星様になったコの分も残ったコたちは元気に育ってくれています。
途中、エコーを撮りには走ったけど、出産時に叫ぶことが一度もなく、安産だったアリス。お疲れ様。
アリスも1匹産むたびにお腹がペタンコになり、出産前の体重に戻りました。
1キロ増えた体重はみんな赤ちゃんにいっていたみたいです。
おっぱいをあげないといけないので、これから赤ちゃんが離乳するまでいっぱい食べてもらわないと。
フード嫌いなアリスにどうやって食べさせようか、悩みがまた始まります。



最後に、出産までお手伝いしてくださったブリーダーさん、チワ友さん、ありがとう。
来ていただいてなかったら最後のコ達はちゃんと生まれなかったかもしれません。
健康で、元気に、良い子に育ってくれるように頑張ります。
本当にありがとうございました。

第1子・フラン  第2子・キルア 第3子・だいな 第4子・ぴあの